2025年11月21日
こんにちは、nurseのIです
皮膚のウイルス感染でよく見られる“ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)。
その治療で最もよく使われるのが 液体窒素治療(凍結療法) です。
この記事では、
「ウイルス性いぼはなぜできるのか?」
「液体窒素治療はどんな治療?」
「なぜ1回で治らないの?」
といった、患者さんから特によくいただく疑問を、優しく・分かりやすくまとめました。
いぼ治療で悩んでいる方、治療中の方、子どものいぼに困っている保護者の方にも役立つ内容です
◆ ウイルス性いぼはどうしてできるの?【ウイルス × 皮膚】
ウイルス性いぼの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV) が皮膚に感染することで起こります。
• 皮膚の小さな傷やささくれから侵入
• 子どもやスポーツをする方に多い
• プールや学校、家庭内でもうつることがある
皮膚の奥に入り込んだウイルスは、そこで増殖し、“いぼ”として盛り上がってきます。
ウイルスが皮膚のどこに潜んでいるかによって、治療の回数や治りやすさが変わるのがポイントです。
◆ 液体窒素治療とは?【凍らせてウイルス細胞を壊す】
皮膚科で最も一般的に行われるのが、液体窒素による凍結治療。
これは −196℃の液体窒素 を利用して、ウイルスが住み着いた細胞を冷凍し破壊する方法です。
当院では綿棒を使い、イボにピンポイントで液体窒素を当てて
「ウイルスがいる細胞を凍らせて壊す」
という操作を行います。
保険適用で安全性も高く、子どもから大人まで幅広く行える治療です。
◆ 液体窒素が“1回で治らない”理由【問い合わせが多いポイント】
患者さんから最も多い質問です。
ウイルス性いぼは、皮膚の深い層までウイルス感染が広がっていることがあり、
液体窒素で破壊できるのは 表面の一部分のみ。
そのため、
• 1回で治ることはほとんどない
• 回数を重ねるごとに“根っこ”が弱っていく
• 通常1〜2週間おきに治療
• 数回〜10回以上かかる場合もある
といった特徴があります。
これは世界中の皮膚科で共通の標準治療であり、珍しいことではありません。
◆ 液体窒素治療の痛みは?【リアルな体験談に近い説明】
治療中は、
「チクッ」「ジンッ」「熱いような痛み」
と表現されることが多いです。
• 多くは2〜3日で痛みが軽減
• 長い場合は1週間続くことも
• 術後に水ぶくれ、血豆、かさぶたができることがある
→ いずれも治癒の過程で自然に治ります
痛みが強いときや、水ぶくれが大きいときは早めに受診してください
◆ 治療後の注意点【再発予防にも大事】
• 水ぶくれはつぶさない
• 自然につぶれた場合はガーゼや絆創膏で保護
• 入浴・シャワーは当日からOK
• かさぶたは無理に剥がさない
• 自己判断で治療を中断しない(再発の原因に)
治療後の過ごし方で、治りやすさが大きく変わります。
◆ まとめ:液体窒素治療は「継続」が鍵!
ウイルス性いぼはしつこい相手。
だからこそ、液体窒素治療は “コツコツ続けること” が最も大切です。
特に小児では自然治癒もありますが、放置すると増えたり家族にうつることも。
気になる時期に早めに治療を始めるのがオススメです。
当院では、痛みを抑える工夫や、お子さまへの声かけも大切にしていますので、
安心してご相談ください
浪速区・大国町でいぼ治療・ウイルス性いぼなら
ぶん皮膚科クリニックへ。
• ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)
• 子どものいぼ
• 足裏のいぼ
• 水いぼ
• ニキビ、しみ、湿疹、アトピー、粉瘤、ほくろ など
皮膚に関するお悩み全般に対応しております。
なんば・日本橋・西成区・桜川・堀江・浪速区全域から多くの患者さまにご来院いただいています。